『パリ・タクシー』

『パリ・タクシー』

はっぴーわーきんブログを御覧の皆さん、こんにちは。利用者のKIです。 

最近ちょっと暑さで疲れていて、「映画は見たいけれども、あまり過激な作品を見たくないな」と思って、Amazonプライム・ビデオを眺めていたら、目についたのがこの作品です。オシャレなビジュアルに、タクシー運転手と老婆の笑顔で、ゆっくり見られそう。上映時間も91分と短めです。

免停寸前のパリのタクシー運転手シャルルは老人ホームに入る92歳の老婆マドレーヌをタクシーに乗せる。その道中で聞かせられたのは、マドレーヌの波乱万丈な人生であった。二人はパリの中、何度も寄り道を繰り返し、一日限りの小旅行を行う ……と言う粗筋の映画です。

とにかく老婆・マドレーヌが魅力的な作品でした。

穏やかな映画ではあるのですが、ただ終始穏やかな作品ではなく「ではマドレーヌは若い頃、いかに過酷な人生を送ってきたのか」もきちんとストーリーに組み込まれています。もちろん第二次世界大戦経験者ですし、(今ではとても考えられない話ですが)彼女が幼い頃にはフランスの女性には選挙権すらなかったのです! そしてマドレーヌは、なんと若い頃ある事情で投獄までされています。予告にある「ものすごい過去」が本当に、そんなにものすごいなんて……! 笑顔でいっぱい、チャーミングなマドレーヌにどんな波乱万丈な過去が? 気になりますよね。

そんな描写もあるにもかかわらず、見る前の期待以上に穏やかで優しい気持ちになれる映画です。マドレーヌに振り回されながらも、笑顔で話を聞き続ける運転手のシャルルにみなさんも深く感情い移入できると思います。パリの光景を見ているだけでも、だいぶ気持ちがいいですよ。

みなさんも是非見てみてください。もし面白かったら、他に素敵な作品を教えて下さいね。