人を褒めるテクニック

人を褒めるテクニック

近頃、また無意識に人を傷つけるような発言をしてしまう事が増えてきたように思う。『ホワイトライ』といって悪意のない嘘をつく人間が居るように(因みに悪意のある嘘は『ブラックライ』と呼ぶらしい)、果たして一緒にしていいものか分からないが、私もまったく悪意を抱かずに人の触れてはいけない部分に触れ、結果的に傷つけてしまう悩ましい癖があるのだ。そして何よりも困るのは、家族相手でも友達相手でも、相手に傷ついた事を申告されるまで気づけない事、直後は全く自覚がない事、気づくのがいつも遅い事である。ここ暫くの間、頑張って自分で抑えられていると思っていただけに、残念でならない。

先日妹に対して、昔の容姿を揶揄するような発言をし、それを指摘されてしまった。LINEでの会話の中で私は、「言っていい事と悪い事の区別がつかないから、もう容姿の事に関しては褒めるのも貶すのもやめる」とこぼした(私自身かなり落ち込んでいた)。妹は「そうだね、その方がいいんじゃない」とは言わなかった。それどころか、「髪色とかは傷つく人そんなに居ないと思うよ」「変えたくて変えている人が多いから」と、逆に『褒める』という事についてアドバイスをしてきた。私が「髪色だけ褒める事にするか」と言うと、それに対し「身に着けているものとか、所持品とか」と更に人の着目してもよい部分を教えてくれた。

以下、妹との会話文である(多少文面加工済)。

私「アクセとかならいいの?」

妹「そう。プラスの表現ならいいと思う。『かっこいいね』とか、『デザイン好き』とか、『どこで買ったの?』とか。そこから『高くなかった?』とか、マイナスな表現になるのはダメね」

私「『そのマニキュアの色私好みです』とか?」

妹「そうそう。マニキュアだったら、『お店でやったんですか?』とか。セルフでやってたら、お店でやったと勘違いされて鼻高々よ。『〇〇さんこの色のイメージがある』とか。『似合いそう』より『似合うと思う』がいいかな~ニュアンス的に」

私「『この色よりこっちの方が…』とかは失礼か」

妹「そう。比べちゃダメ、受け入れる。受け入れた上で次の提案をする。青のネイルだったら、『寒色似合いますよね、紫も似合いそう!』とか。『その色素敵、〇色はもっと素敵』は比較してしまっているからダメ。『もっと素敵→今のが似合っていない』と思われる可能性がある。『〇色の方がもっと素敵』ではなくて、『〇色も似合いそう』がいいと思うよ。『それも似合うけど、この色も似合いそうだよね』という感じ」

私「例えば黄色系が好きな人にだったら、『黄色のネイル素敵ですね!オレンジも〇〇さんに合いそうです!』みたいな感じ?」

妹「そういう事!『〇〇より〇〇だよね』というのは使わない。『○○も○○も素敵』という感じ」

私「褒めながら可能性を広げていく感じか」

妹「そうそう。んで、『次のネイルも期待してます~』とか言うと、次変えた時自慢してくるかもよ笑」

私「例えば●●(妹)が黒いブレスレットを身に着けていました。『それいいね!似合ってる!白も似合うんじゃない?買って一緒に着けてみたら?』とかは?」

妹「『買って』はなくてもいいかな。持ってるかもしれないし、買う事を強要しているように感じる人も居る。『白も似合うんじゃない?』で止めてOKかも。『比較しない』『買う事を催促しない』事がポイントかも。その人はそれがよくて、気に入って身に着けているというのを前提に」

私「ほんほん」

妹「お姉ちゃんが気に入って着けているものを否定されたり比較されたりしたらどういう気持ちになる?」

私「悲しくなる」

妹「相手もそう感じるかもね」

丁度時間になり、会話はここで終わった。
私は会話しながら思った。「わーこの人プロだ…」と。
まぁそれは、彼女の今の仕事も影響しているのだろうけど。

貶すのではなく褒める。否定や比較をせず受け入れる。この日の昼休憩のやり取りは、とても内容が濃く、有意義であった。
妹は何があっても、こんな姉を見放したりしない。どんな質問をしても回答を面倒臭がらず、どんな相談をしても親身になってくれる(…と、私は思っている)。
優しく、頼もしく、温かい人間だ。

全く…誰の影響なんだろうね。

🌼🌼🌼🌼🌼

はっぴーわーきんからお知らせです。
楽天ルームでは、利用者さんやスタッフおすすめの商品をご紹介中☆彡

↓↓↓バナーをクリックしてね↓↓↓